Expr

曖昧さ回避 この項目では、UNIXのコマンドについて説明しています。MediaWikiの関数については「Help:条件文」をご覧ください。

exprは、Unixのコマンドの一つで、引数として与えられた数式評価し、結果を標準出力に書き出す。Version 7 Unixより追加された。

exprは整数文字列の数式(正規表現によるパターンマッチングを含む)を評価する。exprでは以下の操作ができる。

  • 整数: 加算、減算、乗算、除算、剰余
  • 文字列: 文字列の中から正規表現にマッチする部分を探す、文字列の中から文字を探す、部分文字列を探す、文字列長を求める
  • 両方: 比較(等しい、等しくない、大きいなど)。真は1、偽は0。

以下は、ブール式(英語版)を計算している例である。

expr length  "abcdef"  "<"  5  "|"  15  -  4  ">"  8

上記を実行すると"1"が出力される。まず、「length "abcdef"」が 6 になり、「6 "<" 5」は正しくないので、"|"の左側は 0 となる。「15 - 4」は 11 で、「11 ">" 8」は正しいので、"|"の右側は 1 となる。全体で「0 "|" 1」(0または1)となり、結果は 1 である。正常終了時は、終了ステータスは 0 になる。

数値のみの計算をする場合は、bcを使用した方が便利である。

部分文字列を探す機能と文字列長を求める機能は一部のバージョンのみが対応しており、移植性の観点からは使用は勧められない。

外部リンク

  • expr: evaluate arguments as an expression – The Open Group基本仕様書第7号2018年版「シェル及びユーティリティ」
  • expr invocation in GNU coreutils manual
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  • false
  • lp(英語版)
  • lpr
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  • sl
  • sleep
  • stty
  • true
  • tty