レッドカドー

レッドカドー
第32回ジャパンカップパドック
(2012年11月25日)
欧字表記 Red Cadeaux
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2006年3月6日
死没 2015年11月21日(9歳没)
Cadeaux Genereux
Artisia
母の父 パントレセレブル
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Foursome Throughbreds
馬主 R.J.アカーリ(英)
調教師 E.ダンロップ(英)
競走成績
生涯成績 54戦7勝
勝ち鞍 G1香港ヴァーズ(2012年)
G2:ヨークシャーカップ(2012年)
G3:カラーカップ(2011年)
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レッドカドーは、イギリス競走馬2012年香港ヴァーズ優勝馬。地元であるイギリスのレースを中心に出走を重ねたがアイルランド香港においても勝ち鞍を収めている。

戦歴

デビュー初期にマイル前後のレースを3戦ほど使われたが、それ以降は主に2400mを超えるクラシックディスタンス以上の距離を使われているステイヤー。

3歳時である2009年から翌2010年にかけてほぼ条件戦のみの出走、3勝をマークしたが特記すべき勝ち鞍は無かったが、2011年初の国外遠征となったアイルランドのカラーカップを優勝し1つ目の重賞タイトルを獲得。同年の秋にはアイルランド・オーストラリア・香港3カ国のG1レースに出走。愛セントレジャー3着、メルボルンカップ2着、香港ヴァーズ3着という実績を残している。

2012年には地元イギリスでのヨークシャーカップにて2度目の重賞タイトルを獲得、秋には前年に引き続いての海外遠征も行われた。初の日本遠征となったジャパンカップでは、道中不利の影響もあり8着と結果を残せなかったレッドカドーであったが、2年連続での出走となった香港ヴァーズでは日本からの参戦馬であるジャガーメイルとの競り合いを制し優勝。国際G1のタイトルを獲得している。

2013年の春シーズンはドバイ、日本、シンガポールと転戦。ドバイワールドカップでは内から鋭く追い込んで2着、天皇賞・春では3着[1]に健闘して同レースが海外調教馬に開放されて以後、史上初めて馬券対象となった。

その後、勝つことはできなかったもののメルボルンカップを2年連続で2着、2015年に入ってからはクイーンエリザベスステークス2着と健闘した。同年11月のメルボルンカップに5年連続で出走したが故障発生し競走中止、現役を引退することになった[2]。その後手術を行い快方に向かったが、合併症を発症したため11月21日に安楽死の処置がとられた[3][4][5]

競走成績

出走日 競馬場 国名 競走名 距離(馬場) 頭数 着順 タイム 1着馬(2着馬) 騎手 斤量
2009.04.13 ヤーマス 3歳未勝利 芝1600(良) 9 6着 1:42.3 Negotiation T.マクラフリン 56
0000.05.04 ケンプトン 3歳未勝利 全1600(良) 12 8着 1:42.7 Uniquely Poised T.マクラフリン 58.5
0000.05.17 リポン 3歳未勝利 芝1800(稍) 13 3着 1:57.9 Lady Luachmhar T.マクラフリン 58.5
0000.06.29 ウルヴァーハンプトン 3歳条件戦 全2400(良) 8 1着 2:41.9 (Decorum) S.サンダース 57
0000.07.07 ウルヴァーハンプトン 3歳条件戦 全2400(良) 11 2着 2:38.7 The Last Alzao S.サンダース 61
0000.08.01 ドンカスター 3歳条件戦 芝2400(重) 10 1着 2:41.9 (Advisor) S.ケリー 60
0000.09.05 ヘイドック 3歳条件戦 芝2800(重) 6 5着 3:10.1 Acquisition K.ファロン 60.5
2010.03.27 ケンプトン 4歳上条件戦 全2200(良) 14 7着 2:18.5 Dansili Dancer J.クロウリー 57
0000.04.10 ケンプトン 4歳上条件戦 全2400(良) 12 1着 2:28.8 (Tinaar) K.ファロン 55.5
0000.05.05 チェスター 4歳上条件戦 芝3700(良) 17 8着 4:04.8 Mamlook K.ファロン 54
0000.08.04 ポンテフラクト 3歳上条件戦 芝2400(良) 6 4着 2:43.2 Yorgunnabelucky R.ミューレン 61
0000.08.21 チェスター チェスターHC LS 芝2700(稍) 12 2着 3:01.8 Lady Eclair M.ヒルズ 56
0000.09.04 ヘイドック 3歳上条件戦 芝2800(良) 16 2着 2:55.7 Kansai Spirit R.ムーア 59.5
0000.09.18 ニューマーケット 3歳上条件戦 芝3600(良) 14 2着 3:48.7 Theola J.ムルタ 61
0000.10.16 ニューマーケット 3歳上条件戦 芝3600(稍) 32 9着 4:00.2 Aaim to Prosper J.ムルタ 55.5
2011.04.02 ケンプトン 4歳上条件戦 全2200(良) 15 2着 2:17.3 Cosmic Sun E.アハーン 61.5
0000.05.05 チェスター 4歳上条件戦 芝3700(良) 17 12着 4:02.2 Overturn R.ムーア 58.5
0000.05.13 ハミルトン ブレーヴハートHC LS 芝2400(良) 9 1着 2:36.5 (Craking Lass) T.マクラフリン 59
0000.06.19 ポンテフラクト ポンテフラクトキャッスルS LS 芝2400(良) 7 4着 2:39.7 Distant Memories T.マクラフリン 59
0000.06.25 カラ カラーC G3 芝2800(重) 7 1着 3:05.8 (Zerashan) T.マクラフリン 62
0000.07.28 グッドウッド グッドウッドC G2 芝3200(良) 15 10着 3:27.0 Opinion Poll T.マクラフリン 60.5
0000.08.21 ドーヴィル ケルゴルレイ賞 G2 芝3000(良) 13 5着 3:14.9 Jukebox Jury T.マクラフリン 59
0000.09.10 カラ 愛セントレジャー G1 芝2800(重) 6 3着 3:08.2 Duncan T.マクラフリン 62
0000.11.01 フレミントン メルボルンC G1 芝3200(良) 23 2着 3:20.8 Dunaden M.ロッド 53.5
0000.12.11 沙田 香港ヴァーズ G1 芝2400(良) 13 3着 2:27.7 Dunaden R.ムーア 57
2012.05.02 ケンプトン サガロS G3 全3200(良) 6 2着 3:21.7 Colour Vision R.ムーア 57.5
0000.05.18 ヨーク ヨークシャーC G2 芝2800(良) 8 1着 3:02.8 (Glen's Diamond) T.マクラフリン 57
0000.06.02 エプソム コロネーションC G1 芝2410(良) 6 2着 2:35.3 St Nicholas Abbey R.ムーア 57
0000.06.23 アスコット ハードウィックS G2 芝2400(稍) 12 3着 2:30.3 Sea Moon T.マクラフリン 57
0000.07.12 ニューマーケット プリンセスオブウェールズS G2 芝2400(重) 7 3着 2:34.4 Fiorente T.マクラフリン 59.5
0000.11.06 フレミントン メルボルンC G1 芝3200(良) 24 8着 3:21.4 Green Moon M.ロッド 55.5
0000.11.25 東京 ジャパンC GI 芝2400(良) 17 8着 2:24.1 ジェンティルドンナ G.モッセ 57
0000.12.09 沙田 香港ヴァーズ G1 芝2400(良) 12 1着 2:28.7 (Jaguar Mail) G.モッセ 57
2013.03.30 メイダン ドバイワールドC G1 全2000(良) 12 2着 2:03.5 Animal Kingdom G.モッセ 57
0000.04.28 京都 天皇賞・春 GI 芝3200(良) 18 3着 3:14.7 フェノーメノ G.モッセ 58
0000.05.19 クランジ シンガポール航空国際C G1 芝2000(良) 13 8着 2:00.58 Military Attack G.モッセ 57

血統表

レッドカドー血統オーエンテューダー系Northern Dancer 9.38% 4 x 5) (血統表の出典)

Cadeaux Genereux
1985
父の父
Young Generation
1976
Balidar Will Somers
Violet Bank
Brig O'Doon Shantung
Tam O'Shanter
父の母
Smarten Up
1975
Sharpen Up *エタン
Rocchetta
L'Anguissola Soderini
Posh

Artisia
2000
*パントレセレブル
1994
Nureyev Northern Dancer
Special
Peinture Bleue Alydar
Petroleuse
母の母
Almaaseh
1988
*ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
Al Bahathri Blushing Groom
Chain Store F-No.9-e


脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ “【天皇賞・春】レッドカドーは3着 モッセ「自分からセーブした」”. スポーツニッポン. (2013年4月28日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/04/28/kiji/K20130428005702590.html 2022年1月29日閲覧。 
  2. ^ “レッドカドー、手術後快方に向かい豪州で引退生活を送る予定(オーストラリア)[その他]”. ジャパンスタッドブックインターナショナル (2015年11月12日). 2015年11月14日閲覧。
  3. ^ “Red Cadeaux euthanased due to complications from Melbourne Cup injury”. オーストラリア放送協会. (2015年11月21日). https://www.abc.net.au/news/2015-11-21/red-cadeaux-euthanased-due-to-melbourne-cup-injury/6960812 2022年1月29日閲覧。 
  4. ^ “レッドカドー、手術後の合併症のために安楽死措置が採られる(オーストラリア)[その他]”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2015年11月26日). 2022年1月29日閲覧。
  5. ^ “2013年の天皇賞・春3着馬レッドカドーが安楽死”. 日刊スポーツ. (2015年11月21日). https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1569052&year=2015&month=11&day=21 2022年1月29日閲覧。 

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
   

国際G1昇格前:
01回(1994年) フランスの旗 レッドビショップ
02回(1995年) フランスの旗 パルティプラル
03回(1996年) イギリスの旗 ルソー
04回(1997年) イギリスの旗 ルソー
05回(1998年) 香港の旗 インディジェナス
06回(1999年) フランスの旗 ボルジア

国際G1昇格後:
07回(2000年) イギリスの旗 ダリアプール
08回(2001年) 日本の旗 ステイゴールド

09回(2002年) フランスの旗 アンジュガブリエル
第10回(2003年) フランスの旗 ヴァレーアンシャンテ
第11回(2004年) イギリスの旗 フェニックスリーチ
第12回(2005年) イギリスの旗 ウィジャボード
第13回(2006年) イギリスの旗 コリアーヒル
第14回(2007年) フランスの旗 ドクターディーノ
第15回(2008年) フランスの旗 ドクターディーノ
第16回(2009年) フランスの旗 ダリヤカナ
第17回(2010年) アラブ首長国連邦の旗 マスタリー
第18回(2011年) フランスの旗 ドゥーナデン
第19回(2012年) イギリスの旗 レッドカドー

第20回(2013年) 香港の旗 ドミナント
第21回(2014年) フランスの旗 フリントシャー
第22回(2015年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第23回(2016年) 日本の旗 サトノクラウン
第24回(2017年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第25回(2018年) 香港の旗 エグザルタント
第26回(2019年) 日本の旗 グローリーヴェイズ
第27回(2020年) アイルランドの旗 モーグル
第28回(2021年) 日本の旗 グローリーヴェイズ
第29回(2022年) 日本の旗 ウインマリリン
第30回(2023年) フランスの旗 ジュンコ