エグザルタント

曖昧さ回避 この項目では、競走馬について説明しています。スティーヴン・バクスターの小説については「イグザルタント」をご覧ください。
エグザルタント
欧字表記 Exultant[1]
香港表記 時時精綵[2]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2014年3月24日
登録日 2017年8月19日(香港賽馬會)[2]
抹消日 2021年6月11日(香港賽馬會)
Teofilo
Contrary
母の父 Mark of Esteem
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Ballygallon Stud Limited[1]
馬主 Ballygallon Stud Limited
→王明澤與王梁秀卿[2]
調教師 Michael Halford(アイルランドの旗 アイルランド
アンソニー・クルーズ香港の旗 香港[1]
競走成績
生涯成績 37戦14勝
WBRR M120 / 2021年[3]
勝ち鞍
G1 香港ヴァーズ 2018年
G1 香港ゴールドカップ 2019年
G1 チャンピオンズ&CC 2019年・2020年
G1 QEII世C 2020年
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エグザルタント(欧字名:Exultant[1] 時時精綵[2])は、香港競走馬。主な勝ち鞍は2018年香港ヴァーズ2019年香港ゴールドカップ、2019年・2020年チャンピオンズ&チャターカップ連覇、2020年のクイーンエリザベスII世カップ。

戦績

2014年3月24日にアイルランドで誕生。アイリッシュコレスポンデントIrishcorrespondent[4]と命名され、2017年4月にカラ競馬場でデビュー戦を迎える。デビューから2連勝で愛2000ギニーに駒を進め、チャーチルの3着に入っている。翌月にロイヤルアスコット開催のハンプトンコートステークスで5着になったのを最後に、香港アンソニー・クルーズ厩舎へ移籍する。

2017年8月19日、エグザルタントの名で香港ジョッキークラブの競走馬登録が行われた[2]

2017-2018シーズンではG3を2勝したものの、香港4歳三冠シリーズで4着、2着、3着に入るなど大レースでは善戦しながらも勝ち星には恵まれなかった[2]。2018-2019シーズンは、香港ヴァーズ日本から参戦したリスグラシューとの叩き合いを僅かに制し、初の大レースの栄冠を掴んだ[5]

さらに、香港ゴールドカップでG1・2勝目を挙げる。4月のクイーンエリザベス2世カップでは日本のウインブライトに及ばず2着となったものの、3着リスグラシューには2戦連続で先着した。続く香港チャンピオンズ&チャターカップも制してG1・3勝目を挙げ、香港の中長距離界におけるトップホースとしての地位を確たるものとした。一時は宝塚記念への参戦プランも浮上したが、レース間隔や梅雨の時期の馬場状態が考慮され、回避となった[6]

2019-2020シーズンは香港ヴァーズの連覇を目標に始動。その前哨戦のジョッキークラブカップで4コーナーからの捲りを決めて快勝した[7]。香港ヴァーズ当日は14番ゲートからスタート、鞍上のザカリー・パートン騎手は果敢的に逃げの策に打って出る。超ハイペースの中先頭で最終直線に向いたが、グローリーヴェイズの追撃を振りきれず、さらにゴール前でラッキーライラックにかわされて3着となった。連覇のかかった香港ゴールドカップは後方からレースを進めるも、同厩舎の2年前の優勝馬タイムワープの逃げ切りを許し2着だった。その後クルーズ調教師からドバイシーマクラシックに遠征する提案があったが、回避となった。そして4月のクイーンエリサベス2世カップで雪辱を果たし、さらに5月のチャンピオンズ&チャターカップを連覇したことで、最優秀長距離馬と香港年度代表馬に選出された。

2020-2021シーズンに入り、ササレディーズパースとジョッキークラブカップは共に2着。12月の香港ヴァーズでは道中スローの逃げに持ち込むが、最後の直線でモーグルにかわされるも2着と粘った[8]。その後センテナリーヴァ―ズ2着、香港ゴールドカップ3着を挟み、連覇をかけて挑んだ4月のクイーンエリサベス2世カップは2番手追走も直線で伸びきれず5着敗退[9]。5月のチャンピオンズ&チャターカップでは2番手追走から一旦は先頭に立ったが、パンフィールドとコロンバスカウンティとの叩き合いに競り負けて3着となり、3連覇はならなかった[10]。レース後の6月11日に香港ジョッキークラブの競走馬登録を抹消され、引退することになった[11]

血統表

エグザルタント血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Teofilo
2004 鹿毛
父の父
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
父の母
Speirbhean
1998 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Saviour Majestic Light
Victorian Queen

Contrary
2007 栗毛
Mark of Esteem
1993 鹿毛
Darshaan Shirley Heights
Delsy
Homage Ajdal
Home Love
母の母
Crystal Gaze
2001 栗毛
Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
Jumilla El Gran Senor
Refill
母系(F-No.) 22号族(FN:22-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer4×5×5×5=15.63%、Mill Reef5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ エグザルタントの血統表. netkeiba.com. 2019年11月20日閲覧
  2. ^ エグザルタントの血統表. netkeiba.com. 2019年11月20日閲覧
  3. ^ エグザルタントの血統表. netkeiba.com. 2019年11月20日閲覧
  4. ^ エグザルタントの血統表. netkeiba.com. 2019年11月20日閲覧
  • 母のきょうだいには2頭の重賞勝ち馬がいる[4]

出典

  1. ^ a b c d Exultant | Race Record & Form Racing Post. 2019年11月20日閲覧
  2. ^ a b c d e f 時時精綵 - 馬匹資料 - 賽馬資訊 - 香港賽馬會
  3. ^ 国際競馬統括機関連盟 (IFHA) “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings”. 2022年1月26日閲覧。
  4. ^ a b “Teofilo’s son Exultant adds further Stakes glory”. Darley (2019年11月17日). 2019年11月20日閲覧。
  5. ^ Graham Clark (2018年12月9日). “Exultant lands LONGINES Hong Kong Vase under Zac Purton”. sportinglife. 2019年11月20日閲覧。
  6. ^ Bob Kieckhefer (2019年5月26日). “Exultant Grinds Out Champions & Chater Cup Victory”. Bloodhorse. 2019年11月20日閲覧。
  7. ^ “香港G2ジョッキークラブカップ、エグザルタントがまくり一発で快勝”. JRA-VAN ver. World (2019年11月18日). 2019年11月20日閲覧。
  8. ^ “愛の3歳馬モーグルが制す/香港ヴァーズ”. JRA-VAN (2020年12月13日). 2021年6月11日閲覧。
  9. ^ “ラヴズオンリーユーが海外G1初V!香港クイーンエリザベス2世Cは日本馬が上位独占”. JRA-VAN (2021年4月26日). 2021年6月11日閲覧。
  10. ^ “G1チャンピオンズ&チャターC、伏兵パンフィールドが香港G1初制覇”. JRA-VAN (2021年5月23日). 2021年6月11日閲覧。
  11. ^ “昨シーズン香港年度代表馬エグザルタント引退…18年香港ヴァーズ、20年QE2などG1・5勝”. ヤフースポーツ (2021年6月11日). 2021年6月11日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post、香港ジョッキークラブ
   

国際G1昇格前:
01回(1994年) フランスの旗 レッドビショップ
02回(1995年) フランスの旗 パルティプラル
03回(1996年) イギリスの旗 ルソー
04回(1997年) イギリスの旗 ルソー
05回(1998年) 香港の旗 インディジェナス
06回(1999年) フランスの旗 ボルジア

国際G1昇格後:
07回(2000年) イギリスの旗 ダリアプール
08回(2001年) 日本の旗 ステイゴールド

09回(2002年) フランスの旗 アンジュガブリエル
第10回(2003年) フランスの旗 ヴァレーアンシャンテ
第11回(2004年) イギリスの旗 フェニックスリーチ
第12回(2005年) イギリスの旗 ウィジャボード
第13回(2006年) イギリスの旗 コリアーヒル
第14回(2007年) フランスの旗 ドクターディーノ
第15回(2008年) フランスの旗 ドクターディーノ
第16回(2009年) フランスの旗 ダリヤカナ
第17回(2010年) アラブ首長国連邦の旗 マスタリー
第18回(2011年) フランスの旗 ドゥーナデン
第19回(2012年) イギリスの旗 レッドカドー

第20回(2013年) 香港の旗 ドミナント
第21回(2014年) フランスの旗 フリントシャー
第22回(2015年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第23回(2016年) 日本の旗 サトノクラウン
第24回(2017年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第25回(2018年) 香港の旗 エグザルタント
第26回(2019年) 日本の旗 グローリーヴェイズ
第27回(2020年) アイルランドの旗 モーグル
第28回(2021年) 日本の旗 グローリーヴェイズ
第29回(2022年) 日本の旗 ウインマリリン
第30回(2023年) フランスの旗 ジュンコ

香港の旗 クイーンエリザベス2世カップ勝ち馬
   

国際G1昇格前:
01回(1975年) Nazakat
02回(1976年) Super Win
03回(1977年) Wing Take
04回(1977年) Nazakat
05回(1979年) Go-Getter
06回(1980年) Allegro
07回(1981年) Classic Boy
08回(1982年) Alex Flyer
09回(1983年) Fire Ball
第10回(1984年) Yau Wai
第11回(1985年) Champion Joker
第12回(1986年) Powerhouse
第13回(1987年) Forever Gold
第14回(1988年) Top Grade
第15回(1989年) Star Mark
第16回(1990年) Quicken Away
第17回(1991年) Galway

第18回(1992年) リヴァーヴァードン
第19回(1993年) Muhim
第20回(1994年) Deerfield
第21回(1995年) フランスの旗 Red Bishop
第22回(1996年) アラブ首長国連邦の旗 Overbury
第23回(1997年) 南アフリカ共和国の旗 London News
第24回(1998年) 香港の旗 オリエンタルエクスプレス
第25回(1999年) フランスの旗 ジムアンドトニック
第26回(2000年) 香港の旗 Industrialist

国際G1昇格後:
第27回(2001年) ドイツの旗 シルヴァノ
第28回(2002年) 日本の旗 エイシンプレストン
第29回(2003年) 日本の旗 エイシンプレストン
第30回(2004年) 香港の旗 リヴァーダンサー
第31回(2005年) 香港の旗 ヴェンジェンスオブレイン
第32回(2006年) 南アフリカ共和国の旗 イリデセンス
第33回(2007年) 香港の旗 ヴィヴァパタカ

第34回(2008年) 南アフリカ共和国の旗 アーキペンコ
第35回(2009年) イギリスの旗 プレスヴィス
第36回(2010年) 香港の旗 ヴィヴァパタカ
第37回(2011年) 香港の旗 アンビシャスドラゴン
第38回(2012年) 日本の旗 ルーラーシップ
第39回(2013年) 香港の旗 ミリタリーアタック
第40回(2014年) 香港の旗 デザインズオンローム
第41回(2015年) 香港の旗 ブレイジングスピード
第42回(2016年) 香港の旗 ワーザー
第43回(2017年) 日本の旗 ネオリアリズム
第44回(2018年) 香港の旗 パキスタンスター
第45回(2019年) 日本の旗 ウインブライト
第46回(2020年) 香港の旗 エグザルタント
第47回(2021年) 日本の旗 ラヴズオンリーユー
第48回(2022年) 香港の旗 ロマンティックウォリアー
第49回(2023年) 香港の旗 ロマンティックウォリアー
第50回(2024年) 香港の旗 ロマンティックウォリアー

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