鈴木敦也

鈴木 敦也(すずき あつや、1930年3月30日 -2013年 1月22日 )は、日本の外交官ギリシア文学者茨城県出身。

来歴・人物

ギリシア語専攻としてアテネ・フランセ卒業、1955年外務省書記試験合格、1957年第二次世界大戦敗戦後の第一回目の国費給付のギリシャへの留学生として日本政府から派遣、アテネ大学文学部を経てギリシア王立劇場演劇学校最上級クラス修了。その後、在アテネの日本政府ギリシャ公使館に勤務。その後、在ザイール日本大使館、本省アフリカ課、在フランスパリ大使館、在南ベトナム大使館、本省西欧第二課課長補佐、ギリシャ臨時代理大使、在マダガスカル臨時代理大使、在チュニジア臨時代理大使、在ガボン臨時代理大使、在フランスマルセイユ総領事(1995年定年退官)。その後、海外地下水開発協会理事となり現在に至る。

専門は、ギリシャ等との外交の実務と現代ギリシア文学の研究であり、外交官としての多忙な公務の中で、永年に亘りギリシア文学の研究と翻訳活動・著作・評論活動をライフワークとした。日本において、現代ギリシア語を完全に修得した最初の人で、同時にギリシャ研究の研究者として傑出した外交官であり、且つ、広範なギリシャ学の研究者でもある。

  • 1962年、ギリシャの逐次刊行物「ネア・エスティア」に菊池寛『恩讐の彼方に』のギリシア語訳掲載
  • 1965年、ギリシャの逐次刊行物「エポヘス」に菊池寛『藤十郎の恋』のギリシア語訳掲載
  • 1973年、日本文化財団招聘のギリシア国立劇場上演に際し、「オレスティア三部作」『オイディプス王』等の現代ギリシア語からの台本の日本語訳を翻訳し、評論を発表。その後も、日本文化財団招聘の「ギリシア国立劇場」来日公演に際し評論、台本の翻訳を担当。
  • 1979~80年、八木橋正雄と共著で日本初のギリシア語の辞典・現代ギリシア文学の翻訳書・解説書等を公刊。
  • 2006年、イヨルゴス・セオトカス著『レオニス』の翻訳を講談社出版サービスセンターから公刊。
  • 2007年、イヨルゴス・セオトカス著『閑暇の時(ΩΡΕΣ ΑΡΓΙΑΣ)』『自由なる精神(ΕΛΕΥΘΕΡΟ ΠΝΕΥΜΑ)』(合本)の翻訳を講談社出版サービスセンターから公刊(現在一般販売中)。
  • 2007年、イヨルゴス・セオトカス著『鐘声(ΟΙ ΚΑΜΠΑΝΕΣ)』の翻訳を講談社出版サービスセンターから公刊。
  • 2007年、ヤンニス・チリモコス著『新ギリシャ風土記 四つの物語』の翻訳を講談社出版サービスセンターから公刊。
  • 2007年、イヨルゴス・セオトカス著『エヴリピディス・ペンドザリス(遠い日と群像と)』の翻訳を講談社出版サービスセンターから公刊(現在一般販売中)。
  • 2012年、イヨルゴス・セオトカス著『病める人々と行人たち』の翻訳を自費出版。
領事
  • 開設1874
  • 中村博愛1874-
  • N/A
  • 閉鎖1883
  • 再開1919
  • 隈部軍蔵領事代理1919-
  • 森新一1920-1923
  • N/A
  • 閉鎖1944
名誉総領事
  • シャルル・ピエール・ブリュネル
  • ジャック・ジョルジュ・エミール・テスタール
総領事
  • 開設1976
  • 北番恵一総領事代理1976
  • 大嶋鋭男1976-1978
  • 木村信嘉1978-1979
  • 井上吉三郎1979-1981
  • 牧野茂1981-1985
  • 恒川賢友1985-1986
  • 今川幸雄1986-1988
  • 宮崎孝1988-1990
  • 鈴木敦也1990-1993
  • 高野保夫1993-1997
  • 天野之弥1997-1999
  • 四宮信隆1999-2002
  • 柳谷俊範2002-2004
  • 小林正雄2004-2007
  • 番馬正弘2007-2010
  • 塚原大貮2010-2012
  • 佐藤正明2012-2015
  • 池﨑保2015-2017
  • 武田朗2017-2020
  • 村田優久夫2020-2024
  • 北川洋2023-
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