百間樋

百間樋(ひゃっけんび)は、兵庫県西宮市にある灌漑用水である。

概要

田んぼの水を得るのに困った人々は、武庫川から天井川である仁川を横切るように川底を掘り、木製の樋を使った灌漑用水である百間樋を作った。最初は、大市庄(おいちのしょう)5か村の段上・上大市・下大市・門戶・高木の村に水を引いた。そして5か村が井組(ゆぐみ)を組織し井親(ゆおや)になった。後に、旧瓦林村の上瓦林・御代(みよ)・下瓦林、また今津・津門・芝・広田・中村・旧西宮の9つの村を井子(ゆご)として井組に加わった。

加わるときの条件は、どんなに日照りでも井親は存分に水を取り井子には余り水しかやらないや、井子は井料として、井親に毎年相当額の米と酒を納める物もあった。この条件は、1953年昭和28年)になくなった。現在は、百間樋井組の5か村が管理運営をしている。

百間樋の石碑

1957年(昭和32年)から、百間樋用水は水道用水としても使われている。

名前の由来

木製の樋を使い、その⻑さが100(約180メートル)であったので百間樋と名付けられた。

参考文献

【環境学習参考情報】歴史・文化環境 - 甲東(学習都市・にしのみや エココミュニティ情報)掲示板 - ウェイバックマシン(2017年12月23日アーカイブ分)

百間樋の壁画の説明
日本の用水路(疏水百選は○)
北海道地方
東北地方
青森県
  • ○稲生川用水
  • 土淵堰
  • ○岩木川右岸用水
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東地方
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
中部地方
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
近畿地方
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
  • ○大和川分水築留掛かり(長瀬川・玉串川)
兵庫県
奈良県
和歌山県
  • ○小田井用水
  • 藤崎井用水
  • 紀の川用水
中国地方
  • 倉敷用水
  • ○大井手用水
  • ○天川疏水
  • ○高瀬川
  • ○東西用水
  • ○西川用水
  • 八木用水路
  • ○芦田川用水
  • 寝太郎堰
  • ○藍場川
四国地方
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
  • ○山田堰井筋
  • 栃ノ木堰
九州・沖縄地方