東京電力荒川専用橋

東京電力荒川専用橋(とうきょうでんりょくあらかわせんようきょう)は、かつて東京都荒川区南千住六丁目と足立区千住橋戸町の間の隅田川に架かっていた橋梁である。荒川電らん橋(あらかわでんらんきょう)とも称された[1]

概要

1964年東京オリンピックの開催前後の頃に架設された橋で、千住大橋(旧橋)の約150 m上流(西側)にあった。東京電力パワーグリッドの送電ケーブル(高圧線)を通す専用橋で、橋長102メートル[1]、全幅5.5メートル、支間長102メートル[1]の単径間で鋼製の下路ランガー桁橋であり、アーチの上部がバスケットハンドル状にやや内側に傾斜した形状となっていた。アーチリブの高さは17メートルである[1]。橋格は特種(電らん)である[1]。橋の施工は宮地鉄工所(現宮地エンジニアリング)が行ない、架設工法としてステージング工法が用いられた[1]2011年(平成23年)度には橋に落橋防止工が設置された[2]耐震性に問題があることや、メンテナンス費用の関係もあり、2021年(令和3年)に撤去された[3][4]。撤去工事は西松建設が担当した。

周辺

脚注

  1. ^ a b c d e f 『鉄骨橋梁年鑑 昭和40年度版』 120、121頁。
  2. ^ “変位制限装置用 縦型緩衝アンカーピン”. 山陽ロード工業. 2022年10月5日閲覧。
  3. ^ “東電の専用橋の橋げたも撤去に”. そうけんの南千住レポート(相馬けんいち - 日本共産党荒川区議団) (2021年7月22日). 2022年9月30日閲覧。
  4. ^ “東電の送電ケーブル専用橋(南千住6丁目)の撤去工事”. そうけんの南千住レポート(相馬けんいち - 日本共産党荒川区議団) (2021年4月17日). 2022年10月3日閲覧。

参考文献

  • 鉄骨橋梁協会・日本橋梁建設協会, ed (1965-12-01) (PDF). 『鉄骨橋梁年鑑 昭和40年度版(第五巻)』. 城南書院. p. 120,121. https://www.jasbc.or.jp/nenkanpdf/files/04_nenkan_S40(1965).pdf 2022年10月4日閲覧。 

関連項目

隅田川の橋
隅田川
古隅田川
  • (上流) - 境四橋 - 南新橋 - 境三橋 - 旭橋 - 境一橋 - 元隅田橋 - 綾南橋 - 境田橋 - 富士見橋 - 袋橋 - 北野橋 - 千鳥橋 - 古川橋 - 陸前橋 - 鵜乃森橋 - (下流)
隅田川支川
  • (上流) - 相生橋 - 佃小橋 - (下流)
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座標: 北緯35度44分23秒 東経139度47分44秒 / 北緯35.7397170587268度 東経139.79551715834205度 / 35.7397170587268; 139.79551715834205