坂元駅

曖昧さ回避 JR九州肥薩線の「坂本駅」とは異なります。
坂元駅
駅舎(2022年5月)
さかもと
Sakamoto
新地[* 1] (5.5 km)
(4.9 km) 山下
地図
所在地 宮城県亘理郡山元町坂元字町東[注釈 1]
北緯37度55分27.7秒 東経140度54分3.9秒 / 北緯37.924361度 東経140.901083度 / 37.924361; 140.901083座標: 北緯37度55分27.7秒 東経140度54分3.9秒 / 北緯37.924361度 東経140.901083度 / 37.924361; 140.901083
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 常磐線
キロ程 321.1 km(日暮里起点)
電報略号 サモ
駅構造 高架駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
192人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1897年明治30年)11月10日[1]
備考 業務委託駅
  1. ^ この間に水戸支社東北本部境界あり(当駅から山下寄りは東北本部管内)。
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坂元駅(さかもとえき)は、宮城県亘理郡山元町坂元字町東にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線である[1]

常磐線における宮城県最南の駅であり、JR東日本東北本部の南端駅である。

歴史

駅構造

岩沼駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。出札窓口・自動券売機・簡易Suica改札機が設置されている。当駅 - 岩沼駅間は東北本部管轄となる。国鉄時代は水戸鉄道管理局(東京圏運行本部)の管轄であった。

震災前は1面2線だったが、運転再開に伴って規模が縮小され、単式ホーム1面1線を有する高架駅となった(行違い設備は無いが、増設する用地は確保されている)。改札口からホームへは階段エレベーターで連絡している。ホーム上屋の柱は付近の橋梁に合わせ「あおぞら色」とされた[12]

新駅舎は旧駅舎から西方へ約1km離れた国道6号線坂元交差点の南東の位置(坂元字町東)に移設された。国道を挟んで西側の旧6号線(陸前浜街道)との間の一帯には、新駅舎の開業に合わせて災害公営住宅をはじめとする住宅地の整備が進められており、ロータリー・駐車場・駐輪場が設けられている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 常磐線 下り 岩沼仙台方面
上り 相馬原ノ町方面

(出典:JR東日本:駅構内図)

  • 改札口(2022年4月)
    改札口(2022年4月)
  • 待合室(2022年4月)
    待合室(2022年4月)
  • ホーム(2022年4月)
    ホーム(2022年4月)

東日本大震災発生前

旧駅舎は新駅舎からさらに東方の中浜部落にあった(坂元字二又1番地)。旧駅舎から国道6号まで一直線に道路(県道120号線)が伸びており、旧駅舎のすぐ東側を県道38号線(ストロベリーライン)が走っていた。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)にともない発生した津波で駅の構内設備は消滅した。

島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]、ホームとは跨線橋で連絡。ホーム上には待合所が置かれていた。かつては相対式ホーム2面2線の構造であったが、近くの川が大雨のたびに氾濫したことから島式ホームに改良された。現在、旧駅周辺は更地になっている。

東日本大震災発生前ののりば
番線 路線 方向 行先
1 常磐線 下り 岩沼仙台方面
2 上り 相馬原ノ町方面

鉄道復旧前は、常磐線代替バスが亘理駅~相馬間で運行されており、国道6号の停留所から乗り降りしていた。

  • 旧駅舎(2008年1月)
    旧駅舎(2008年1月)
  • 旧駅構内。駅舎手前の通路を通り跨線橋を上りホームへと行く(2006年6月)
    旧駅構内。駅舎手前の通路を通り跨線橋を上りホームへと行く(2006年6月)
  • 東北地方太平洋沖地震による津波で被災した後の坂元駅。ホームはえぐれ、跨線橋とコンクリート造の公衆トイレ以外は流失した(2011年5月)
    東北地方太平洋沖地震による津波で被災した後の坂元駅。ホームはえぐれ、跨線橋とコンクリート造の公衆トイレ以外は流失した(2011年5月)
  • 震災後の旧駅構内。跨線橋は撤去され公衆トイレのみ残されている(2012年11月)
    震災後の旧駅構内。跨線橋は撤去され公衆トイレのみ残されている(2012年11月)
  • 国道6号沿いに設置された代行バスの坂元停留所。この周辺にも津波が到達しその痕跡が残る(2013年1月)
    国道6号沿いに設置された代行バスの坂元停留所。この周辺にも津波が到達しその痕跡が残る(2013年1月)
  • 旧駅舎跡地。周辺はほとんどが更地となっている(2016年7月)
    旧駅舎跡地。周辺はほとんどが更地となっている(2016年7月)

利用状況

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は192人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 506 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 484 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 486 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 466 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 433 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 427 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 419 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 403 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 383 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 356 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 331 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 非公表  
2012年(平成24年) 85 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 86 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 97 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 97 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 135 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 227 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 248 [利用客数 19]
2019年(令和元年) 248 [利用客数 20]
2020年(令和02年) 192 [利用客数 21]
2021年(令和03年) 188 [利用客数 22]
2022年(令和04年) 192 [利用客数 1]

駅周辺

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
常磐線
新地駅 - 坂元駅 - 山下駅

脚注

[脚注の使い方]

記事本文

注釈

  1. ^ JR東日本・坂元駅情報より

出典

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、22頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、437頁。ISBN 978-4-533-02980-6。 
  3. ^ 『Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。 オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20200524150337/https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081218.pdf2020年5月25日閲覧 
  4. ^ 東日本大震災:燃料を、電気を 死者4000人超す[リンク切れ]、毎日.jp、2011年3月24日閲覧、中段以降に「駅舎流失が常磐線坂元駅など3駅」の記載がある。
  5. ^ 「JR常磐線・新地駅の内陸移設を地元自治体が要望」『河北新報』河北新報社、2011年6月3日。オリジナルの2011年6月7日時点におけるアーカイブ。[リンク切れ]
  6. ^ 「JR常磐線 宮城・山元町長、内陸迂回案に理解求める」『河北新報』、2011年8月6日。[リンク切れ]
  7. ^ 『常磐線の復旧について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2012年3月5日。 オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20130619215632/http://www.jr-sendai.com/doc/20120305a.pdf2012年3月7日閲覧 
  8. ^ 『常磐線(駒ヶ嶺〜浜吉田間)の復旧について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2012年9月27日。 オリジナルの2014年11月29日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20141129031414/http://www.jrmito.com/press/120927/20120927_press.pdf2012年9月29日閲覧 
  9. ^ 「常磐線・駒ヶ嶺-浜吉田間 移設工事14年春着工」『河北新報』河北新報社、2012年9月28日。2013年4月26日閲覧。オリジナルの2012年10月8日時点におけるアーカイブ。
  10. ^ 『常磐線相馬〜浜吉田間の運転再開日の決定について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社・水戸支社、2016年7月28日。 オリジナルの2016年8月3日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20160803201339/http://jr-sendai.com/upload-images/2016/07/jobansen.pdf2016年7月28日閲覧 
  11. ^ 『常磐線相馬〜浜吉田間運転再開に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社・水戸支社、2016年10月12日。 オリジナルの2016年10月12日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20161012154405/https://jr-sendai.com/upload-images/2016/10/20161012.pdf2016年10月12日閲覧 
  12. ^ JR東日本 常磐復興工事区 (2016年6月). “常磐線 駒ヶ嶺・浜吉田間鉄道復旧工事情報「つなげよう、常磐線!」第12号” (PDF). 山元町. 2016年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月15日閲覧。

利用状況

  1. ^ a b “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  3. ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  4. ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  5. ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  6. ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  7. ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  8. ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  9. ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  10. ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  11. ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  12. ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  13. ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  14. ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  15. ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  16. ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  17. ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  18. ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  19. ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  20. ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  21. ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
  22. ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

  • 駅の情報(坂元駅):JR東日本
東日本旅客鉄道 常磐線(いわき - 岩沼 - 仙台)