五十嵐千尋

五十嵐 千尋
選手情報
フルネーム 五十嵐 千尋
国籍 日本の旗 日本
泳法 自由形
所属 テイクアンドギヴ・ニーズ/JSS
生年月日 (1995-05-24) 1995年5月24日(29歳)
生誕地 神奈川県
身長 170cm
体重 61kg
獲得メダル
競泳
日本の旗 日本
世界短水路選手権
2016 女子400m自由形
アジア競技大会
2018 女子400mリレー
2023 女子400mリレー
ユニバーシアード
2017 女子400mメドレーリレー
2017 女子800mリレー
アジアエージグループ選手権
2009 女子400m個人メドレー
2009 女子200m個人メドレー
2011 女子100m自由形
2011 女子200m個人メドレー
2011 女子400m個人メドレー
2009 女子200m自由形
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五十嵐 千尋(いがらし ちひろ、1995年5月24日 - )は、神奈川県横浜市出身の競泳自由形及び個人メドレーの選手。身長170cm[1]リオデジャネイロ東京オリンピック日本代表。

経歴

横浜市立嶮山小学校横浜市立すすき野中学校日大藤沢高校日本体育大学[2]。 水泳は3歳の時に始めた。週に10回ほど練習に取り組み、1回の練習で9km泳ぐこともあるという[3]。横浜サクラSSに所属していたすすき野中学2年の時に出場したアジアエージグループ選手権の200m及び400m個人メドレーで優勝を飾った[1]

日大藤沢高校に進学すると、1年の時にはインターハイの400m個人メドレーで優勝すると、アジアエージグループ選手権では100m自由形で優勝した[1]。2年の時には日本選手権の200m自由形で5位にとどまり、0秒27差でロンドンオリンピックのリレーメンバーから外れた[1]。インターハイでは200m自由形で優勝した。アジア選手権の200m個人メドレーでは3位となった。日本短水路選手権では400m自由形を高校新記録で優勝した[1]。3年の時には日本選手権の200m及び400m自由形で2冠を達成して世界選手権代表に選出された[1]。続くジャパンオープンでも200m及び400m自由形で2冠を成し遂げた[1]。しかし、世界選手権では200m自由形で1分59秒00の17位で予選落ちした。800mフリーリレーでは1泳で1分58秒41の高校新記録を更新するなどして8位となった[1]。インターハイでは200m自由形で連覇すると、400m自由形でも優勝した[1]。日本短水路選手権では200m自由形を高校新記録で制すると、400m自由形では日本新記録で優勝した[1]

2014年に日本体育大学に進学すると、1年の時には日本選手権の400m自由形で2連覇を飾った[1]。ジャパンオープンでは昨年に続いて200m及び400m自由形で2冠を果たした[1]。800mフリーリレーで2位となった[1]世界短水路選手権では400m自由形で4位、800mフリーリレーでは6位だった[1]。2年の時には200m自由形で2年ぶりに優勝すると、400m自由形では3連覇を達成して世界選手権代表に選ばれた[1]。世界選手権では200m自由形で1分57秒75の自己ベストを出して11位となった[4]。400m個人メドレーでも自己ベストを出して16位になった。400m自由形では20位で予選落ちした。800メートルフリーリレーでは7位となり、2016年リオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得した[5]。インカレでは200m及び400m自由形で2冠を達成した[1]。3年の時には日本選手権の400m自由形で4連覇を果たしたが、派遣標準記録を切れなかったためにこの種目でのオリンピック出場はならなかった[6]。200m自由形では淑徳巣鴨高校1年の池江璃花子に続いて2位に入り、800メートルフリーリレーのオリンピック代表に選出された。この際に、「4年前は5位で五輪を逃した。今回は初めて出場できるので結果を出したい」と語った[7]。8月のリオデジャネイロオリンピックでは200m及び400m自由形に出場するも予選落ちしたが、400mでは自己新記録となる4分7秒52を記録して12位となった。800mリレーでは8位だったが、第一泳者だった予選では1分57秒18を出して200m自由形の日本記録を樹立した[8][9]。この年の世界短水路選手権では、400自由形で日本新記録を樹立し、銅メダルを獲得した。

2017年の日本選手権では400m自由形で5連覇を果たしたが、200m自由形では2位だった[10][11]世界選手権の混合400mリレーでは3分24秒78の日本記録で4位となった[12]。800mフリーリレーでも7分50秒43の日本記録で5位に入った[13]

2020年東京オリンピックでは、競泳女子400mリレー予選に池江璃花子酒井夏海大本里佳と出場し、五十嵐は第1泳者でタイム54秒10で泳ぎ自己記録を更新したが、チームは決勝進出に0秒27届かなかった[14]。また、競泳女子800mリレー予選には白井璃緒池本凪沙、増田葵と出場したが全体の9位で予選通過はならなかった[15]。競泳女子400mメドレーリレーには池江璃花子、渡部香生子、小西杏奈と出場して決勝に進出し記録3分58秒12で8位だった[16]

2023年10月30日、現役を引退することを発表した[17]

主な戦績

  • 2009年 - アジアエージグループ選手権 200m自由形 3位 200m及び400m個人メドレー 優勝
  • 2010年 - 日本選手権 400m個人メドレー 5位
  • 2011年 - 国際大会代表選考会 200m個人メドレー 4位
  • 2011年 - インターハイ 200m個人メドレー 2位 400m個人メドレー 優勝
  • 2011年 - 国体 100m自由形 優勝 200m個人メドレー 2位
  • 2011年 - アジアエージグループ選手権 100m自由形 優勝 200m個人メドレー 2位 400m個人メドレー 3位
  • 2012年 - 日本選手権 200m自由形 5位
  • 2012年 - インターハイ 200m自由形 優勝
  • 2013年 - 日本短水路選手権 400m自由形 優勝(短水路日本新記録)
  • 2013年 - 日本選手権 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2013年 - ジャパンオープン 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2013年 - 世界選手権 800mフリーリレー 8位
  • 2013年 - インターハイ 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2013年 - 国体 100m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2014年 - 日本短水路選手権 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2014年 - 日本選手権 400m自由形 優勝 800m自由形 2位
  • 2014年 - ジャパンオープン 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2014年 - パンパシフィック選手権 200m自由形 6位 800mフリーリレー 4位
  • 2014年 - 世界短水路選手権 400m自由形 4位 800mフリーリレー 6位
  • 2015年 - 日本選手権 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2015年 - 世界選手権 800mフリーリレー 7位
  • 2015年 - インカレ 200m自由形 優勝 400m自由形 優勝
  • 2015年 - 国体 400m自由形 2位
  • 2016年 - 日本選手権 200m自由形 2位 400m自由形 優勝
  • 2016年 - ジャパンオープン 200m自由形 優勝
  • 2016年 - リオデジャネイロオリンピック 800mリレー 8位(予選で第一泳者として200m自由形の日本新記録樹立)
  • 2016年 - 世界短水路選手権 400m自由形 3位(短水路日本新記録樹立)
  • 2017年 - 日本選手権 100m自由形 3位 200m自由形 2位 400m自由形 優勝
  • 2017年 - 世界選手権 混合400mリレー4位 800mフリーリレー5位
  • 2017年 - ユニバーシアード 400mメドレーリレー 1位、800mフリーリレー 3位
  • 2017年 - ジャパンオープン 50自由形 2位 100m自由形5位 200自由形2位 400m自由形 優勝
  • 2017年 - インカレ 200m自由形 優勝 100m自由形 優勝

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 世界水泳 カザン代表選手プロフィール:五十嵐千尋(日本体育大学)
  2. ^ 神奈川県ゆかりの選手を応援しよう!五十嵐 千尋
  3. ^ 横浜から世界へ、スイマー五十嵐千尋選手を取材しました!
  4. ^ 五十嵐千尋に芽生えたリーダーの自覚 競泳女子リレーチームで日本新に挑む
  5. ^ 女子800メートルリレー 7位でリオ五輪出場枠確保 スポーツニッポン 2015年8月7日
  6. ^ 五十嵐、五輪届かず 競泳・日本選手権、女子400自 神奈川新聞 2016年4月5日
  7. ^ 池江璃花子200自Vで800mリレー代表内定 日刊スポーツ 2016年4月7日
  8. ^ 美女スイマー五十嵐千尋、自己ベストも予選敗退…女子400M自由形
  9. ^ 日本女子800mリレーで決勝進出 五十嵐は日本新
  10. ^ 五十嵐千尋、400M自由形5連覇も世界水泳派遣標準には届かず
  11. ^ 第93回日本選手権水泳競技大会
  12. ^ 混合リレー、日本新で4位 世界水泳、古賀は2位で決勝へ
  13. ^ 日本、女子800mリレー日本新で5位 池江「凄くうれしい」
  14. ^ “【グラフィック解析】競泳女子400メートルリレー、決勝進出にあと0秒27届かず”. 読売新聞. https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210724-OYT1T50275/ 2021年7月25日閲覧。 
  15. ^ “競泳女子800mリレーの日本は予選敗退”. 京都新聞. https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/607503 2021年7月28日閲覧。 
  16. ^ “〔五輪・競泳〕女子400メートルメドレーリレー決勝 日本女子8位”. jiji.com(時事通信社). https://web.archive.org/web/20210801173403/https://www.jiji.com/jc/p?id=20210801115258-0038732093 2021年8月1日閲覧。 
  17. ^ “【競泳】五十嵐千尋が現役引退 日水連内紛問題時には「選手の意見に耳を傾けるべき」と提言”. 東スポ. https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/281222 2023年10月31日閲覧。 

外部リンク

日本の旗日本選手権水泳競技大会 女子50m自由形優勝者
1920年代
1940年代
1950年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
日本の旗日本選手権水泳競技大会 女子200m自由形優勝者
1920年代
  • 27 藤井千代子
  • 28 武塚勝子
  • 29 市口房子
1930年代
1940年代
  • 40 籏野富美
  • 41 籏野富美
  • 42 籏野富美
  • 46 新井恵子
  • 47 新井恵子
  • 48 安部佐和子
  • 49 森あき子
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
日本の旗日本選手権水泳競技大会 女子400m自由形優勝者
1920年代
  • 25 塩沢芽淳子
  • 26 入江広子
  • 27 入江広子
  • 28 江島歌子
  • 29 市口房子
1930年代
1940年代
  • 40 籏野富美
  • 41 籏野富美
  • 42 籏野富美
  • 47 森あき子
  • 48 安部佐和子
  • 49 森あき子
1950年代
1960年代
1970年代
  • 70 井口妙
  • 71 福田裕子
  • 72 合志えい子
  • 73 中村ふさえ
  • 74 中村ふさえ
  • 75 シャーリー・ババショフ
  • 76 シャノン・スミス(英語版)
  • 77 沼野美奈子
  • 78 高橋真紀子
  • 79 高橋真紀子
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
  • 10 藤野舞子
  • 11 高野綾
  • 12 地田麻未
  • 13 五十嵐千尋
  • 14 五十嵐千尋
  • 15 五十嵐千尋
  • 16 五十嵐千尋
  • 17 五十嵐千尋
  • 18 五十嵐千尋
  • 19 難波実夢
2020年代
日本の旗日本選手権水泳競技大会 女子1500m自由形優勝者
2000年代
2010年代
  • 10 米永智香
  • 11 米永智香
  • 13 藤野舞子
  • 14 五十嵐千尋
  • 15 菊池優奈
  • 17 森山幸美
  • 18 森山幸美
  • 19 小堀倭加
2020年代
  • 20 難波実夢
  • 21 森山幸美
  • 22 森山幸美
  • 23 森山幸美
 
競泳日本代表 - 出場大会
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男子
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男子
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男子
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2023年選出の代表
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