テイクツー・インタラクティブ

テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア
現地語社名
Take-Two Interactive Software, Inc.
種類
公開会社
市場情報
NASDAQ TTWO
業種 情報通信業
事業分野 コンピュータゲーム開発販売
本社 110 West 44th Street、
主要人物
Strauss Zelnick
(会長兼最高経営責任者)
Karl Slatoff(社長)
売上高 33億7277万2000USD (2021年3月期、連結[1])
営業利益
6億2938万4000USD (2021年3月期、連結[1])
利益
5億8888万6000USD (2021年3月期、連結[1])
総資産 60億2821万8000USD (2021年3月31日現在、連結[1])
従業員数
6,495人 (2021年3月31日現在、連結[1])
子会社 2K Games, Inc.
Rockstar Games, Inc.
テイクツー・インタラクティブ・ジャパン合同会社
ウェブサイト www.take2games.com ウィキデータを編集
take2games.jp

座標: 北緯40度45分22.9秒 東経73度59分2.4秒 / 北緯40.756361度 東経73.984000度 / 40.756361; 73.984000 テイクツー・インタラクティブ: Take-Two Interactive Software, Inc.)は、テレビゲームとその周辺機器を開発・製造・販売するアメリカ合衆国の企業である。

概要

本社はアメリカのニューヨーク市にあり、国際本部はスイスジュネーヴにある。開発スタジオは、サンディエゴ、バンクーバー、トロント、オースティンなどにある。開発・販売に関わったゲームとしては、グランド・セフト・オートシリーズSerious Samシリーズ、湾岸 Midnight Clubシリーズ、『マンハント』、『マンハント2』、『Bioshock』などがある。子会社の2K Gamesセガから買収したVisual Conceptsが前身であり、スポーツゲームのブランド2K Sportsが傘下にある。2006年には『The Elder Scrolls IV: オブリビオン』を発売した(開発はBethesda Softworks)。テイクツーは2008年2月、ライバルのエレクトロニック・アーツによる敵対的TOBのターゲットとなった。買い付けは2008年8月18日に期限切れとなり、テイクツーによれば更新されていない[2]。しかし、CNETによれば、両社は2008年8月25日に秘密交渉に入ったという[3]

歴史

1999年2月、テイクツーはJumpstart Interactiveが開発したゲームBiosysを発売した。これはポイント・アンド・クリック型のアドベンチャーゲームで、アラン・ラッセル教授を主人公として生態学的施設Biosphere Four内で展開されるストーリーである。2004年、テイクツーは新たに2K Gamesと2K Sportsを立ち上げ、新たに買収した開発スタジオ群や既存の開発スタジオの経営を任せた。テイクツーはセガのVisual Concepts(フットボールとバスケットボール)とKush Games(野球とホッケー)が開発したESPN 2K スポーツゲームの権利を取得し(後にEAがESPNと契約したため、ゲームブランド名からは"ESPN"を削除した)、2K Sportsの一部とした。同年、テイクツーはインフォグラムから2230万ドルでシヴィライゼーションシリーズの権利を買い取った[4][5]

2005年、テイクツーは多数のゲーム開発企業の買収に乗り出し、800万ドル以上を費やした[6]。Visual ConceptsとKush Gamesの買収には320万ドル、Gaia Capital Groupの買収には114万ドル、Freedom Force vs. The Third Reichを開発したIrrational Gamesの買収には約118万ドルかかっている。また、フィラクシス・ゲームズを270万ドル(と今後の売り上げの対価)で買収した[7]。2007年3月29日、テイクツーの株主総会で取締役会の6名のうち5名が解任された[8]

前の取締役会長Ryan Brantは2007年2月、二重帳簿を認めた。彼は最高禁固4年の罪に問われるところだったが、司法取引でもっと軽い刑で済んだ[9]。2005年、米国証券取引委員会はBrantと前の最高財務責任者Larry MullerおよびJames David Jr.、販売部門重役Robert Blauを、2000年と2001年の決算を粉飾したとして訴えた。6月にはUFCはテイクツーがUFCを題材として作ったゲームについて訴訟を起こした[10]

2007年5月22日、Oasys Mobileはシド・マイヤーのいくつかのライセンスを携帯市場に適用する契約を結んだ。シド・マイヤーのゲームはテイクツーの子会社となっているフィラクシス・ゲームズが開発した。Oasysはそれらのゲームを2008年中に携帯市場向けに発売する予定とした[11]。2007年3月、テイクツーはジャック・トンプソンに対して訴訟を起こした。これはトンプソンがBULLYを訴えたようにテイクツーを有害企業として訴えるのを阻止するためだった。ライバル企業エレクトロニック・アーツは2008年2月、テイクツーに対して一株当たり25ドルでの買収を持ちかけたが、拒否されたため改めて一株当たり26ドルを提案し、その段階でこれが一般に知られるようになった[12]。この買収話は数週間前からインターネット上に流れていた[13]。日曜日に発表されると、月曜日のテイクツーの株価は54%上昇し、EAが提案した26ドルに近くなった。一方EAの株価は5%下落し、その年最大の下げ幅を記録した[14]

2008年9月8日、テイクツーはDitan Distribution LLCとのアウトソーシング契約を結んだ。Ditanはテイクツーの製品の製造・梱包・保管・出荷を実施することになった。それ以前はテイクツーの子会社Jack of All Gamesが行っていた業務である。これによりJack of All Gamesはサードパーティ製品の購入・販売と顧客へのサービス提供に注力することになった[15]

2009年9月、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』の性描写が問題となった裁判が結審し、テイクツーは2000万ドルの罰金の支払いを命じられた。詳細は「ホットコーヒー問題」を参照。

同社のゲームソフトはこれまでカプコンやスパイクなどが日本向けにローカライズしてきたが、日本法人(テイクツー・インタラクティブ・ジャパン合同会社)を設立して日本市場に直接進出することを2010年2月に発表[16]。第1弾ソフトとして『グランド・セフト・オート: エピソード・フロム・リバティーシティ』(Xbox 360/PlayStation 3用。GTAIVのDLC『TLaD』『TBoGT』の2本をまとめてスタンドアロン版としたもの)を2010年夏に発売[17]

2022年1月10日ジンガの買収を発表した。買収金額は約127億ドル(約1兆6300億円)で、この買収により、同社で展開しているIPをモバイルゲームに展開していく方針を示した[18]

日本発売ソフト

子会社

現行のものと何らかの問題により倒産・消滅した会社に分けて記述する。

現行

消滅

  • Frog City Software(サンフランシスコ) - 1995年創業、2004年Gathering of Developersが買収、2006年フィラクシス・ゲームズに集約。
  • Gathering of Developers(テキサス州) - 1998年創業、2000年5月買収、2004年9月閉鎖。ブランドはRockstarと2Kに併合。
  • Gotham Games - 2002年創業、間もなく閉鎖。
  • Indie Built, Inc.(ソルトレイクシティ) - 1983年Access Softwareとして創業、2004年マイクロソフトから買収、2006年4月28日閉鎖。
  • Kush Games(カリフォルニア州カマリロ) - 2008年閉鎖。
  • PopTop Softwareセントルイス) - 1993年創業、2006年フィラクシスに併合。
  • TalonSoft(ボルチモア) - 1995年創業、2000年買収、2005年閉鎖。資産の多くはMatrix Gamesに売却。
  • Rockstar Vienna - 1993年1月4日neo Softwareとして創業、2006年5月11日閉鎖。
  • Venom Games, Ltd.(ニューカッスル・アポン・タイン) - 2003年創業、2004年9月買収、2008年7月閉鎖。
  • Jack of All Games(オハイオ州ウェストチェスター) - 1990年Hyde Park Distributorsとして創業、1998年買収。
  • PAM Development(パリ) - 1997年創業、2005年買収。2008年閉鎖。
  • Take-Two Licensing - 2000年9月11日TDK Mediactiveとして創業、2003年12月買収。[19]2005年に2K Gamesに統合。

脚注・出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e “2021 Annual Report” (PDF). Take-Two Interactive Software, Inc.. 2021年9月18日閲覧。
  2. ^ “米EAがテイク・ツーへの敵対的買収案を取り下げ、あらためて交渉へ”. 2009年9月19日閲覧。
  3. ^ “EA, Take-Two in confidential talks” (English). 2008年8月25日閲覧。
  4. ^ Feldman, Curt (1996年2月29日). “Civilization sold off to mystery buyer - PC News at GameSpot”. Gamespot.com. 2009年3月24日閲覧。
  5. ^ Thorsen, Tor (2005年10月25日). “Take-Two takes over Civilization - PC News at GameSpot”. Gamespot.com. 2009年3月24日閲覧。
  6. ^ Sinclair, Brendan (2006年1月31日). “Take-Two reveals acquisition prices, hints at future lawsuits - PlayStation 2 News at GameSpot”. Gamespot.com. 2009年3月24日閲覧。
  7. ^ テイクツー、プレミアゲームのフィラクシスを買収 日経IT-PLUS、2005年11月8日
  8. ^ “Experts: Take-Two Coup a Governance Win - Breaking - Technology”. theage.com.au. 2009年3月24日閲覧。
  9. ^ “Former Take-Two CEO gets probation - Crain's New York Business”. Newyorkbusiness.com (2007年8月1日). 2009年3月24日閲覧。
  10. ^ Sinclair, Brendan (2007年5月23日). “UFC calls out Take-Two”. GameSpot. 2009年3月24日閲覧。
  11. ^ “Markets — Financial Market Summaries at SFGate”. Finance.sfgate.com. 2009年3月24日閲覧。
  12. ^ Crecente, Brian (2008年2月24日). “Top: EA Makes Offer to Buy Take 2”. Kotaku.com. 2012年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月24日閲覧。
  13. ^ McWhertor, Michael (2007年12月20日). “Take-two Interactive: Analyst "Convinced" That Take-Two Will Be Swallowed”. Kotaku.com. 2009年3月24日閲覧。
  14. ^ “Electronic Arts plays risky game in bid for Take-Two”. Financialpost.com. 2008年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月24日閲覧。
  15. ^ “Take-Two Interactive Software, Inc. Enters Distribution Services Agreement with Ditan Distribution LLC” (2008年9月8日). 2008年9月8日閲覧。
  16. ^ 『GTA』のRockstar、『バイオショック』の2K Gamesを擁する海外の巨人、Take Two Interactiveが日本上陸!、ファミ通.com、2010年2月24日
  17. ^ Take-Two Interactive Japan、PS3/Xbox 360「GTA:エピソード・フロム・リバティーシティ」 DLC「GTA:TLAD」と「GTA:BOGT」の2本を収録し2010年夏に登場、インプレス GAME Watch、2010年2月26日
  18. ^ “コンシューマーゲーム最大手の「テイクツー・インタラクティブ」が、モバイルゲーム最大手の「ジンガ」を買収!”. Saiga NAK. 2022年10月13日閲覧。
  19. ^ https://www.mobygames.com/company/take-two-licensing-inc

外部リンク

  • テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
  • Take-Two Interactive (英語)
  • テイクツー・インタラクティブ - MobyGames(英語)
テイクツー・インタラクティブ
フランチャイズ
Rockstar
2K Games
傘下企業
Rockstar
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関連人物
関連項目
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  12. アドビ(ADBE)
  13. ペプシコ(PEP)
  14. アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
  15. Netflix(NFLX)
  16. シスコシステムズ(CSCO)
  17. 拼多多 米国預託(PDD)
  18. インテル(INTC)
  19. T-Mobile US(TMUS)
  20. コムキャスト クラスA(CMCSA)
  21. インテュイット(INTU)
  22. クアルコム(QCOM)
  23. テキサス・インスツルメンツ(TXN)
  24. アムジェン(AMGN)
  25. ハネウェル・インターナショナル(HON)
  26. アプライド・マテリアルズ(AMAT)
  27. ブッキング・ホールディングス(BKNG)
  28. インテュイティヴ・サージカル(ISRG)
  29. スターバックス(SBUX)
  30. バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)
  31. アストラゼネカ 米国預託(AZN)
  32. ラムリサーチ(LRCX)
  33. ギリアド・サイエンシズ(GILD)
  34. アナログ・デバイセズ(ADI)
  35. パロアルトネットワークス(PANW)(英語版)
  36. モンデリーズ・インターナショナル クラスA(MDLZ)
  37. ADP(ADP)(英語版)
  38. Airbnb(ABNB)
  39. リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)
  40. マイクロン・テクノロジ(MU)
  41. シノプシス(SNPS)
  42. メルカド・リブレ 米国預託(MELI)
  43. KLAコーポレーション(KLAC)(英語版)
  44. ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)
  45. ワークデイ クラスA(WDAY)(英語版)
  46. CSXコーポレーション(CSX)
  47. PayPal(PYPL)
  48. マリオット・インターナショナル クラスA(MAR)
  49. クラウドストライク クラスA(CRWD)(英語版)
  50. ルルレモン・アスレティカ(LULU)
  51. NXPセミコンダクターズ 米国預託(NXPI)
  52. アトラシアン クラスA 米国預託(TEAM)
  53. ローパー・テクノロジーズ(ROP)(英語版)
  54. モンスター・ビバレッジ(MNST)(英語版)
  55. シンタス(CTAS)(英語版)
  56. オライリー・オートモーティブ(ORLY)(英語版)
  57. チャーター・コミュニケーションズ クラスA(CHTR)
  58. マーベル・テクノロジー・グループ(MRVL)
  59. オートデスク(ADSK)
  60. パッカー(PCAR)
  61. マイクロチップ・テクノロジー(MCHP)
  62. デクスコム(DXCM)(英語版)
  63. コパート(CPRT)(英語版)
  64. ペイチェックス(PAYX)(英語版)
  65. ロス・ストアーズ(ROST)(英語版)
  66. キューリグ・ドクター・ペッパー(KDP)(英語版)
  67. クラフト・ハインツ(KHC)
  68. アイデックス・ラボラトリーズ(IDXX)(英語版)
  69. Fortinet(FTNT)
  70. アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)
  71. オールド・ドミニオン・フレイト・ライン(ODFL)(英語版)
  72. ドアダッシュ(DASH)
  73. Datadog(DDOG)
  74. コンステレーション・エナジー(CEG)(英語版)
  75. コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ クラスA(CTSH)(英語版)
  76. エレクトロニック・アーツ(EA)
  77. トレードデスク(TTD)(英語版)
  78. ファスナル(FAST)(英語版)
  79. バイオジェン(BIIB)
  80. オン・セミコンダクター(ON)
  81. コースター・グループ(CSGP)(英語版)
  82. ヴェリスク・アナリティクス(VRSK)(英語版)
  83. エクセル・エナジー(XEL)
  84. エクセロン(EXC)
  85. ベーカーヒューズ(BKR)(英語版)
  86. GEヘルスケアテクノロジーズ(GEHC)
  87. ゼットスケーラー(ZS)(英語版)
  88. モデルナ(MRNA)
  89. GlobalFoundries(GFS)
  90. CDW(CDW)(英語版)
  91. コカコーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ 米国預託(CCEP)(英語版)
  92. モンゴDB(MDB)(英語版)
  93. ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)
  94. ダラー・ツリー(DLTR)(英語版)
  95. ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)(英語版)
  96. テイクツー・インタラクティブ(TTWO)
  97. ANSYS(ANSS)
  98. Splunk(SPLK)
  99. ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
  100. イルミナ(ILMN)(英語版)
  101. シリウスXMホールディングス(SIRI)
  • 銘柄入替日時点でのウェイト順
  • 緑字は2023年12月18日入替銘柄
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