ティン・ソルジャー

ティン・ソルジャー
スモール・フェイセスシングル
B面 I Feel Much Better
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ロンドンオリンピック・スタジオ(1967年11月6日)
ジャンル ロック
時間
レーベル イミディエイト・レコード
作詞・作曲 スティーヴ・マリオットロニー・レイン
プロデュース スティーヴ・マリオット、ロニー・レイン
チャート最高順位
スモール・フェイセス シングル 年表
Itchycoo Park
(1967年8月)
ティン・ソルジャー
(1967年12月)
Lazy Sunday
(1968年4月)
ミュージックビデオ
「Tin Soldier」 - YouTube
テンプレートを表示

ティン・ソルジャー」(Tin Soldier)は、スモール・フェイセス1967年に発表した楽曲。発表当時の邦題は「涙の少年兵」だった[2]

概要

作品のクレジットはメンバーのスティーヴ・マリオットロニー・レインの共作となっているが、実際はマリオットが単独で書いた。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『しっかり者のスズの兵隊』(英語題:The Steadfast Tin Soldier)を基にして書かれた作品と考えられる。冒頭の「僕は君の炎に飛び込みたいと願う小さなブリキの兵隊みたいなもんだ」という歌詞は後年、1991年に起こった彼の焼死事故を想起させてしまうこととなった。

マリオットはモデルのジェニー・ライランス(Jenny Rylance)に夢中で、その気持ちをこの曲にあらわした。因みに彼はライランスがロッド・スチュワートと別れると直ちに彼女に求愛し、二人は1968年5月29日に結婚している[3]

この曲は本来、スモール・フェイセスと同じくイミディエイト・レコードに在籍していたアフリカ系アメリカ人シンガーのP.P.アーノルド[注釈 1]に提供される予定だった。しかしマリオットは出来栄えを気に入って、自分達の新曲として発表することにした。

1967年11月6日、ロンドンのオリンピック・スタジオでレコーディング。アーノルドも参加してバッキング・ボーカルを担当した。同年12月1日、シングルA面として発売。全英シングルチャートで9位、西ドイツで7位、オランダで4位、オーストラリアで3位、カナダで38位を記録するなど各国でヒットを飛ばした。Billboard Hot 100では73位を記録した。

1969年11月発売の2枚組のコンピレーション・アルバム『The Autumn Stone』に収録されている。

カバー・バージョン

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ 45cat - Small Faces - Tin Soldier / I Feel Much Better - Immediate - UK - IM 062
  2. ^ 45cat - Small Faces - Tin Soldier / I Feel Much Better - Immediate - Japan - IR-1919
  3. ^ Tin Soldier by Small Faces - Songfacts

注釈

  1. ^ 彼女はアイク・アンド・ティナ・ターナーのバッキング・コーラス・トリオのジ・アイケッツのメンバーとして1966年にイギリスに渡った際、ソロ歌手となるべくアイケッツを脱退してロンドンに残った。そしてアンドリュー・ルーグ・オールダムの目に留まってイミディエイト・レコードと契約を結んだ。1967年4月にカバーした「ザ・ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペスト」が全英シングルチャートで18位を記録。順調にキャリアを積み、その過程でマリオットと交際し始めた。
スティーヴ・マリオット | ロニー・レーン | ケニー・ジョーンズ | イアン・マクレガン
ジミー・ウィンストン | リック・ウィルス | ジミー・マカロック
スタジオ・アルバム

スモール・フェイセス (1966) | スモール・フェイセス (1967) | オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク (1968) | プレイメイツ (1977) | 78イン・ザ・シェイド (1978) | イチクー・パーク (1999)

コンピレーション・アルバム
ライブ・アルバム

フロム・ザ・ビギニング (1967) | イン・メモリアム (1969) | オータム・ストーン (1970) | アンソロジー 1965 - 67 | アンソロジー 1967~1969 | スモール・フェイセス:オッズ・アンド・ソッズ | ナイス | レアリティーズ | BBC セッションズ

シングル

"ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・アバウト・イット"/"ホワッツ・ア・マター・ベイビー" (1965) | "アイヴ・ゴット・マイン"/"イッツ・トゥー・レイト" (1965) | "シャ・ラ・ラ・ラ・リー"/"グロウ・ユア・オウン" (1966) | "ヘイ・ガール"/"オールモスト・グロウン" (1966) | "オール・オア・ナッシング"/"アンダースタンディング" (1966) | "マイ・マインズ・アイ"/"アイ・キャント・ダンス・ウィズ・ユー" (1966) | "アイ・キャント・テイク・イット"/"ジャスト・パッシング" (1967) | "パターンズ"/"E トゥー D" (1967) | "ヒア・カムズ・ザ・ナイス"/"トーク・トゥ・ユー" (1967) | "イチクー・パーク"/"アイム・オンリー・ドリーミング" (1967) | "涙の少年兵"/"アイ・フィール・マッチ・ベター" (1967) | "レイジー・サンディ"/"ローリン・オーヴァー" (1968) | "ザ・ユニヴァーサル"/"ドンキー・ライズ・ア・ペニー・ア・グラス" (1968) | "アフターグロウ・オブ・ユア・ラヴ"/"ワム・バム・サンキュー・マム" (1969) | "イチクー・パーク" (rerelease) (1975) | "レイジー・サンディ" (rerelease) (1976)

関連項目

ドン・アーデン | アンドリュー・ルーグ・オールダム | トニー・カルダー | グリン・ジョンズ