アリラン3A号

アリラン3A号(아리랑 3A호)、またはKOMPSAT-3A(Korea Multipurpose Satellite-3A)は、韓国の多目的実用人工衛星韓国航空宇宙研究院(KARI)と複数の韓国企業がドイツ航空宇宙センターEADS アストリアム社の技術支援を基に開発した地球観測衛星で、2015年3月26日にヤースヌイ宇宙基地からドニエプルロケットで打上げられた[1]

概要

可視光分解能55cm、赤外線分解能5.5mの光学衛星で、2006年から2373億ウォン(約260億円)かけて開発された[2]

韓国の公共衛星としては初めて韓国の民間企業がKARIの支援を受けて開発を主導した衛星である[3]韓国航空宇宙産業(KAI)とAP宇宙航空コンソーシアムが衛星本体、大韓航空ハンファ、トゥウォン重工業、サムスンタレスが部品単位で製作に関わっており、この開発参画企業群はアリラン5号の開発時と同じである[4]。韓国の国産化を示す技術自立度は、システムおよび本体が88.9%、光学搭載体は83.1%とされており[5]、ドイツ航空宇宙センターとEADS アストリアムが光学機器の開発における技術支援を行っている[6][7][8][9]

参考文献

  1. ^ 韓国多目的衛星「アリラン3A号」打ち上げ成功…初交信も成功 中央日報 2015年3月26日
  2. ^ 韓国の実用衛星「アリラン3A号」打ち上げ ロシアから 連合ニュース 2015年3月26日
  3. ^ 민간 주도 개발 위성 '아리랑 3A호' 내년초 우주로 連合ニュース 2014年11月21日
  4. ^ 「アリラン5号」打ち上げ成功、5年間韓半島の全天候を観測 東亜日報 2013年8月24日
  5. ^ 다목적실용위성 3A 마무리 현장 가보니 etnews 2014年9月22日
  6. ^ KompSat-3A ドイツ航空宇宙センター公式サイト
  7. ^ High Resolution Earth Observation Satellites ドイツ航空宇宙センター公式サイト
  8. ^ KOMPSat 3, 3A (Arirang 3, 3A) GUNTER'S SPACE PAGE
  9. ^ Astrium First ELIXIR School (pdf p34) EADS アストリアム

関連項目