アイとサムの街

アイとサムの街』(アイとサムのまち)は、角野栄子による日本の児童文学小説)作品。また、同作を原作に製作された日本のテレビドラマの題名。

作品概要

  • 1989年10月ポプラ社より『心にのこる文学』シリーズ通算1巻目としてハードカバー本の形式で発売された作品。挿絵画家は牧野鈴子。ISBN 4591033414
  • その後『魔女の宅急便』と同じ角野栄子作品という事で注目を集め、1991年にテレビドラマ化(後述)される。
  • 1980年代後半を舞台とした小説なので、表記方法には時代を感じさせる部分があるが、その点を理解すれば現代でも十分に通じる内容を持ちうる。物語内容としてはライト風味のサスペンスものに近い。一種の角野版少年探偵団的雰囲気を持つ作品である。
  • ドラマ版では、そこからさらにタイムスリップものの要素が加わっている。

あらすじ

アイミイは萩寺町に住む双子の姉妹。母親は幼い頃に死別し、父親は仕事の関係でドイツにいるため、叔母である漫画家のソラさんと一緒に暮らしている。

ある日、おてんばなアイは入りびたり先の廃品回収屋(今で言うリサイクルショップ)のカメさんの元で廃品を寄せ集め、各種ギミックを搭載させた自作の折り畳み自転車ねこちゃん」を作り上げる。アイはそれを使い、無理矢理ついてきたミイを連れ立って以前からやってみたかった真夜中の散歩に乗り出す。しかし2人はその途中、動物園の近くで怪しい光を見る。

その場は怖くなって帰った2人だったが、後でアイはその光の謎を知りたい思いにかられ、再び動物園の近くへと足を進める。そこで彼女は同様に怪しい光に魅せられた、近くのマンションに住む少年オサム(サム)と出会う。

アイとサムは怪しい光の謎を解くため、2人して「真夜中の冒険」に乗り出すことになる。そして2人は謎の果てに、この街の戦後に生きた人々の光と影のドラマを見る事になる。

テレビドラマ

1991年7月22日から同年8月30日まで、TBS系列昼ドラマ枠「花王 愛の劇場」にて『夏休み特別企画』と題されて製作・放映。全30話。製作は『夏色の天使』など過去にも「花王愛の劇場」を手掛けていた泉放送制作とTBS。
同時ネット局では、本来の昼ドラマ対象者である主婦層ではなく、夏休みで家にいる小学生の子どもたちを対象として放送された[1]

キャスト

主題歌

  • おとこのこ
作詞:角野栄子/作曲・編曲:福田裕彦/歌:宍戸留美

脚注

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  1. ^ 秋田放送南海放送などの系列外の遅れネット局はこの限りでなく、夏休み中途から9月にかけての放送となった。

関連項目

外部リンク

TBS 花王 愛の劇場
前番組 番組名 次番組
湘南ペンション通り
(1991.5.27 - 1991.7.19)
アイとサムの街
(1991.7.22 - 1991.8.30)
花嫁
(1991.9.2 - 1991.10.25)
TBS 花王 愛の劇場・夏休み枠
夏色のアルバム
(1990.7.23 - 1990.8.31)
アイとサムの街
(1991.7.22 - 1991.8.30)
天までとどけ2
(1992.7.20 - 1992.8.28)
TBS系列 花王 愛の劇場→愛の劇場
花王 愛の劇場
朝日放送TBS制作)
(1969年2月 - 1970年4月)
1969年
1970年
花王 愛の劇場
(TBS制作)
(1970年4月 - 1999年9月)
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
愛の劇場
(TBS制作)
(1999年10月 - 2009年3月)
1999年
2000年
2001年
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